【現在地】  ホーム> 活  動>英世/検査室/停留所/検疫所関連講演会

野口英世と細菌検査室に関する講演/シンポジウム活動

 野口英世博士ゆかりの細菌検査室が整備・保存されたことを受け、この細菌検査室の維持・活用に寄与する、また存続の危機にある一号停留所の保存・活用を図るとともに、博士の業績を顕彰することを目的とした講演・シンポジウム活動をしています。

市民向け講演会・シンポジウム


掲載:2020.12.27


パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

パネル展:野口英世と横浜

「野口英世の足跡が残る明治の検疫所を知ろう、保存しよう!」(2020(令和2).10.17)

講演: 感染症の過去・現在・未来
講師: 林 俊治氏(北里大学医学部教授 微生物学)
シン   
ポジ    
ウム:


野口英世の足跡が残る明治の検疫所を知ろう、保存しよう!
パネ   
ラー:

林 俊治氏(北里大学医学部教授 微生物学)
    吉田鋼市氏(横浜国立大名誉教授)
    志澤政勝氏(前横浜みなと博物館長)
    左奈田(旧姓黒田)恵美子氏(高致堂書店)
    中村澄夫氏(神奈川歯科大学生物学名誉教授、当会副理事長)
    田中常義氏(当会理事長)
場所: 横浜市長浜ホール
内容:  2020(令和2)年10月17日(土)、14時より横浜市金沢区長浜にある長浜ホー ルにおいて、明治期に横浜での感染症(ペスト)の流行を防いだ野口英世の足跡が残る検疫遣構旧長浜検疫所の一号停留所について「野口英世の足跡が残る明治の検疫所を知ろう、保存しよう!」と題した講演会とシンポジウムが開かれた。あいにく肌寒い小雨模様であったが、コロナ禍で三蜜防止のために予定した40席は殆どが埋め尽くされた。 出席者の中には金沢区出身の神奈川県議会議員と横浜市会議員の方々の姿も多く、関心の高さを示していた。

 講演会は北里大学医学部(微生物学、感染症の専門家)の林 俊治教授が講師で、「感染症の過去、現在、未来」という表題で行われた。過去に世界を戦慄させたペストの流行、スペイン風邪の流行、天然痘の蔓延、インフルエンザの流行、サーズやマ ーズの蔓延に触れた後、現在の新型コロナウイルス(COVID-19)の流行とその対策の現状などを説明された。新型コロナウイルス感染症は2019年11月に中国の湖北省武漢市で最初の症例が確認され、その後、本症は半年も経たないうちに世界中に拡散し、世界の保健衛生にとって最大の脅威となっている。多くの国でCOVID-19の拡散を防ぐための対策が取られたが、未だ本症を制御するには至っていない。COVID-19は社会の中でヒトからヒトへと伝搬していく疾患であり、その拡散のスピードは非常に速い。したがって本症を制御するためには、公衆衛生の担当者や医療従事者だけでなく、一般市民の協力が不可欠であると話された。また、私たちは絶えず細菌やウイルス感染の脅威に晒されていることを知っておかねばならないこと、さらに現在、毎日、新型ウイルス感染者数が発表されているが、検査を多くすれば感染者数も増えるわけで、それより注意しなければならないことは感染者数の中に占める重症者数の割合であることが語られた。市会議員の一人が「オリンピックの開催は?」と質問されたが、即座に「(従来のような形での開催は)無理でしょう」と返答され、「観客の多くがテレビ観戦するなど対策を講じないといけない」と見解を示された。

 続いて開催されたシンポジウムでは、一号停留所(現検疫資料館)の重要性について建築学の立場から吉田鋼市氏(横浜国立大学名誉教授)が、続いて志澤政勝氏(前みなと博物館館長)がそこに残されている資料の中でも特に重要な検疫船簿について見解を述べられた。次に、左奈田恵美子氏(旧長浜検疫所の元官舍所長黒田十五氏のお孫さん)が、黒田家に残されている当時の検疫所内の種々の貴重な写真を示されて、常に整備されていた往時の所内の景観が素晴らしく、親族から別天地であったと聞いていることなどが紹介された。続いて長浜検疫所時代の野口英世の事蹟を調べている中村澄夫氏(神奈川歯科大学生物学名誉教授)が、野口の検疫所在任期間は短かった(明治32年6月半ば〜9月末頃の約3ケ月)が、“亜米利加丸(東洋汽船所属)のペスト騒動”で大活躍したこと、さらに黒田家の資料の中より最近見つかった当時の長浜検疫所職員の集合写真(明治35年3月8日撮影)から野口の上司であった星野乙一郎検疫医官と同僚の福田鐵蔵検疫医官補の姿が初めて明らかになったことなどが語られた。最後に田中常義氏(NPO法人野口英世よこはま顕彰会理事長)が講演会とシンポジウムの総括と一号停留所(現検疫資料館)保存活動への協力と支援をお願いして終了した。

 また、講演会場に隣接するホワイエでは関連するパネル展示会(一号停留所の詳細な紹介)が開催され、一号停留所の保存を国と横浜市に要望する署名活動も実施された。

「野口英世と長浜検疫所」(2002(平成14).6.16)

講師: 楠山永雄氏
場所: 横浜市長浜ホール
内容: 橫浜の開港と発展、西南戦争の凱旋船内でコレラ、長浜検疫所の開設、野口英世の赴任、ペスト患者発見、世界の細菌学者として飛躍

井出孫六氏
演台に立つ井出孫六先生

「野口英世の光と影」(2004(平成16).10.3)

講師: 井出孫六氏(作家)
場所: 横浜市長浜ホール
内容: 野口英世の肖像入り千円札発行を記念しての講演会

「人間野口英世と長浜検疫所」(2008(平成20).2.24)

講師: 中村澄夫氏(会員)
場所: 横浜市長浜ホール
主催: NPO法人らしく並木
内容: 長浜に赴任したばかりの22歳の野口英世が大活躍。若き野口英世の検疫所での仕事ぶりや人知れぬエピソードなど、そして検疫所の保存運動について。NPO法人らしく並木主催「並木コミュニティーカレッジ」のひとつの講座として実施

講演と音楽の会「野口英世と橫浜~橫浜から世界へ羽ばたけ」(2008(平成 20).4.13)

場所: 能見台地区センター(横浜市金沢区)
内容: 講演会「野口英世・西アフリカ苦闘の軌跡」講師:中山達郎氏
音楽会「アフリカ音楽」演奏:オスマン・O・ビングル氏

「野口英世最期の地アクラを訪ねて」(2010(平成22).10.23)

講師: 斉藤英雄氏 (エッセイスト )
場所: 横浜市長浜ホール
内容: 横浜市長浜ホール主催(当会は協力)行事に参加して

「野口英世の生涯 -野口英世とわがまち金沢-」(2012(平成24).9.15)

講師: 高橋好一(当会)
場所: 金沢公会堂(横浜市金沢区)
内容: 区民活動センターの開設5周年記念事業に参加して

「野口英世と横浜~新聞記事と地図でたどるまち」(2012(平成24).10.28)

講師: 田中常義(当会会長)
場所: 横浜市長浜ホール会議室
内容: 横浜市長浜ホール主催の野口英世フェアー(10.27~28)に参加して

第2回野口英世アフリカ賞記念講演会(2013(平成25).5.4)

場所: 横浜情報文化センター
内容: 「野口英世が遺した医学研究の架け橋」講師:太田伸生氏(東京医科歯科大学教授)
「野口英世の志」高添一郎氏(野口英世記念会会長)
主催:野口英世記念会、共催;横浜市長浜ホール・当会、後援:内閣府、横浜市文化観光局、神奈川新聞社として実施

[このページの先頭に戻る]


inserted by FC2 system